メークの上手度チェック

前回の予告通り、「メークの上手度チェック」をご紹介。

メーク用品

【関連記事】
1.メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点
2.メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点【2】
3.メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点【3】

さっそくまいりましょう。

  1. メークは洗面所でおこなう
  2. いつも手鏡を覗きながら、メークしている
  3. メーク中、じっと前を向き続けている
  4. 自分はメーク上手だと自信がある
  5. メーク中に顔にあるシミやシワなどが気になって仕方ない

さて、あなたは上の5つのうち、どれくらい当てはまりましたか?

実はこれ、「メークの上手度チェック」とは名ばかりで、本当の内容は逆の「ひとつでも当てはまると、メークがうまくできていない危険性がある度チェック」なのです。

ひとつずつ解説をば――。

1「メークは洗面所でおこなう」は絶対ダメ!

洗面所などの暗いところでのメーク、とにかく、これはダメ!

顔色も良くみえないので、ついつい厚化粧になりがちです。

メークする時は、明るい部屋で――これは鉄則ですよ。

2「いつも手鏡を覗きながら、メークしている」と厚化粧になりやすい!

手鏡など、顔の見えている範囲が狭いと、そこに意識が集中して、ついついメークをやりすぎてしまいます。

狭い範囲しか見えていないので、顔全体でバランス良くメークするためには、とっても高度なテクニックが必要になるわけです。

鏡は顔全体を映してくれる、少し大きめの物を使いましょう。

3「メーク中、じっと前を向き続けている」人がとても多い!

女性は一般的に男性と比べると、立体的に物を見ることが苦手な人が多いそうです。

自分では気づかない間に、自分の顔を紙に書いた物みたいにメークしている人が多く、「横からどう見えているか」を全く想像せずにメークしている人も多いです。

鏡に映った真正面の自分ばかり見て、メークしていると、横から見たときに、バランスが崩れている危険性があるわけです。

(前回の記事で伝えた「怒り眉」も角度を変えて見れば、「怒り度」がもっと強調されて見えます)

鏡に映った自分の顔を、下から、横から、とグリグリ動かして見ながら、メークしましょう。

メークは絵画ではなく、彫刻に色を付けているようなもの、と考えるとわかりやすいですね。

4「自分はメーク上手だと自信がある」とやり過ぎになりやすい!

「過信は禁物」とよく言いますね。

「自分はメーク上手なんだ」と思っている人が陥(おちい)りやすいトラップが、失敗メークをしていても自分ではきづけないということ。

時々で良いので、「本当にこんなメークでキレイになってるの?」と自分に問いかけるクセを付けるだけでも、そんなトラップにひっかからなくなるでしょう。

5「メーク中に顔にあるシミやシワなどが気になって仕方ない」とアンバランスになりやすい!

他人は思っているよりも、あなたのシミやシワに興味がないんです。だから、気にしないで!
・・・と言っても、そんなに簡単な話ではありませんよね。

だからって、シミやシワを隠すために、厚化粧になっていたら、結局、シミやシワの一部ではなく、顔全体がキレイではない人、になってしまいます。

そもそも、「似合う色」のメークならシミやシワも目立たなくなる。

私は何度も何度もこのことを告げているのですが、これは全体のバランスの話であって、シミやシワが消えると言っているわけではありません。
なので、「似合う色」を使っても、メークの時にシミやシワばかりに目を向けつづけていたら、「似合う色」の効果はなかなか自覚できないんです。

そういうかたは、メークをする時に、まず冷静になること。

シミやシワばかり見てメークせずに、自分の顔全体を見て、ステキな自分を目指してメークしてみてください。

案外、他人のほうがすんなりと、あなたがステキに変わったことに気づいてくれるものですよ。

ということで、「メークの上手度チェック」――
もとい、「メークがうまくできていない危険度チェック」でした。

と、そうそう、もうひとつ大事なことを忘れていました。
メークをする時の服装です。

もちろん、これは自分のパーソナルカラーに合った服を着てメークすること。

服が似合う色でないと顔色が悪く見えてしまいますから、ついつい厚化粧になってしまいますね。

ということで、それではまた――。

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メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点【3】

メークフォロー講座で気になった「眉」について、の続き――の続きです。

【前々記事】メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点
【前記事】メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点【2】

まちがった「眉」の描き方代表例――続き
塗りつぶされた眉


眉を描くとき、眉毛の隙間を全部、塗りつぶしている人がいます。

眉毛の隙間を全部塗りつぶすと、芸人のイモトさんがわざとやっている、あの「貼り付けた眉」みたいになってしまいます。

眉が悪目立ちするので、薄化粧におさえているつもりでも、厚化粧しているように見えてしまうデメリットもあります。


・ 「貼り付けた眉」にならないようにするためには――

眉を描くときは、生えているように描くこと。

  1. 眉頭は、下から上に向かって1本1本描く。
  2. 眉尻は、自然に細くフェイドアウトさせる。

つまり、毛の間に程よく隙間がある方が自然です。

眉尻が上がりすぎている眉


以前、ある人が「ガンダム眉の人が多いよね」と言っていました。

ロボットのガンダムみたい、ということだそうですが、画像検索してみたら、笑ってしまいました。

ロボットの頭部についている角みたいなもの――それみたいな眉になっている人が多い、と言いたいようでした。

たしかに、眉山をまったく作らず、真っ直ぐに描く人がときおりいますが、これでは、「怒り眉」になってしまい、パッと見て、「怖い顔」という印象になってしまう危険があります。


・ 「怒り眉(ガンダム眉)」にならないように描くには――

眉山から自然にカーブを描いて、眉尻へ向けて下げていくように描く。

そうすれば、「怒り眉」になることなく、前から見ても横から見ても美しいお顔に見えますよ。

さて、最後の「眉尻が上がりすぎている眉」ですが、実はこういう眉の描き方になってしまっている人には、普段の化粧にもっと大きな問題がひそんでいるかもしれないのです。

知らず知らずにヘタなメークをしていないか――
次回、「メークの上手度チェック」を紹介しましょう。

それではまた――。

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メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点【2】

メークフォロー講座で気になった「眉」について、の続きです。

【前記事】メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点

まちがった「眉」の描き方代表例
眉毛の切りすぎ


眉毛切りを習慣化すると、知らず知らずのうちに切りすぎていって、どんどん短くなって、ツンツン眉といっていい感じになっている人が・・・本当に多いです。

そうなると、女性らしさや色気のない、男性的なイメージになってしまうのですが、それに見慣れているせいで、自分ではおかしくなっていることに気づけないわけです。

(「眉」に限らず、見慣れているせいで、自分だけではおかしな点を見逃してしまう、というのはよくあることです)


・ ツンツンにならないようにするためには、

  • 眉頭はムダ毛を整える程度にする、
  • 中間はほどよく毛の流れを持たせる
  • 眉尻は短めに

と、すると、女性らしい感じにできて、また、描きやすい眉になりますよ。

明るすぎる色


「眉」に合う色は?――というと、

「髪の色に合わせる」という考え方にも一理ありますが、髪と同色にすると、だいたい薄すぎになります。

髪より少し濃いめにするのがコツ。

たとえば、欧米の金髪が美しい女優さんを見てください。
眉は必ず濃いめの色にしていますよ(わざと暗く染めることも多いとか)。

その方が、目やお顔を引き立てるからですね。

髪より明るい「眉」や、「眉」本来の色とちがう色のアイブロウを使って、「眉」が2色になっている人もいますが、これは理屈で考えてみれば、不自然だと分かりますよね。

キレイに描きすぎた「眉」


輪郭をとって描いたようなキレイな「眉」――
実はこれが盲点になる部分。

「眉」はキレイに描きすぎると、今度は目より引き立ってしまいます。

本来、目を引き立たせるのが、目の額縁(がくぶち)としての「眉」の役目なのに、目より目立っては肝心の目の輝きを薄めてしまうだけです。
(額縁のほうが中の絵よりも目立っては意味がないですよね)

キレイに描きすぎた「眉」とは、それだけで不自然な「失敗眉」なんです。

メークとアートは違う――
メークが目立って、あなたが目立たないのでは本末転倒なんですから。

長くなってきましたので、次回に続きます。

それではまた――。

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メークフォロー講座を終えて――「眉」の注意点

メークフォロー講座の無事終了をご報告

パーソナルメーク教室先日(8/21)、当社お客さま限定のメークフォロー講座をおこないました。

(今回以外にも不定期で実施しています。興味がある方はお問い合わせくださいませ)

講座では、ファンデーションから順番にパーソナルカラー・パーソナルデザインを元にパーソナルメークによるフルメークを復習します。

参加者の皆さんに、自分のパーソナルカラー“以外”のチークと口紅を付けてもらい、「似合わない色のメーク」がどれほど問題があるか、を再認識していただくコーナーでは、特に盛り上がります。

同時に、「似合う色のメーク」がどれほど自分を美しく見せているか、も再認識できるわけで、盛り上がらないわけがないですね。

適当に描(か)かれがちな「眉」

ところで、参加者のなかに、パーソナルカラーでメークしているにも関わらず、そのどこかに不自然さを感じさせる感じになってしまうことが何回かありました。

その理由は、「眉」の扱い方/描き方にあったのです。

実は、メークの仕上がり感を大きく左右するのが「眉」。

「眉」がきちんと自分に合った描き方になっていれば、顔全体のメークも最大限までに引き立ててくれる力があります。

「どんなにスッピンでも、眉だけは描きます」とおっしゃるお客さまも、多くいらっしゃるくらいです。

逆に、いくらしっかりメークをしても完成度が低い感じがするという場合は、だいたいが「眉」をほったらかしにしている例が多いです。

実際、「眉」の描き方わからない、という人や間違った描き方を習慣にしている人も多いような気がします。

ということで、次回、「外れるパーソナルデザイン」ならぬ

「まちがう『眉』の描き方集」

をご紹介したいと思います。

それではまた――。

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少しずつ減ってる口紅放浪者【3】

「口紅放浪者」編の最終回です。

若い世代に濃い口紅が流行し始めた理由

最近の若い女性の間で、だんだんとはっきりした口紅をつけている人も増えてきています。
考えられる理由としては――

  1. 化粧品業界が濃い口紅を売り込み始めている

    薄付きの口紅は、すでに女性の間に行き渡っていると言っていい現状です。メーカーとしては、「新商品」として、今度は濃い口紅を仕掛けていきたいと考えているようです。


  2. アラフォー以上の女性が薄い口紅で顔色が良くならないのを若い女性が感じ始めた

    母親などのベージュの口紅を見て、「顔色が悪い」とか「キレイじゃない」と感じてきた子どもたちが、今、大人になってきて、自分はそういう風にはなりたくない、ちゃんと化粧したいと感じる人が増えてきています。

「時代は回る」と言いますが、

ひと昔前、母親の濃い口紅とブルーのアイシャドウを嫌がっていた若い人たちが母親世代になって、今の若い世代に薄いのではダメと思われるようになった――

という逆転現象が起きはじめているようですね。

濃い口紅を使ううえでの注意点

ということで、徐々にはっきりした色の口紅が求められ始め、薄い口紅では顔色を出せなくて「口紅放浪者」になっていた女性も、だんだんと減りつつあることは良いことだとも思います。

ただし、注意点としては、濃い口紅は、はっきりした色合いだけに、自分のパーソナルカラーに合わない色を使うと、より顔色を悪くする危険があります。

しかも、似合う赤い口紅をさがすとしても、ようやくメーカーが重い腰を上げはじめたところなので、まだまだ市場が追いついてきていません。

自分のパーソナルカラーに合った口紅なら、多少濃いめの色でも、顔色をさらによくしてくれますので、しっかりと合う物を探しましょうね。

そんなこと言われても、自分では探しきれない、というかたは、イメージコンサルタントに相談してくださいね。

それではまた――。

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少しずつ減ってる口紅放浪者【2】

濃い口紅
「口紅放浪者」の話を前回、紹介しました。

うーん、やっぱり語呂がイマイチですかね?
でも、まあ、いいんです。
最近は「口紅放浪者」も減ってきているんですから。

減りゆく口紅放浪者、増える濃い口紅を求める人

以前は、はっきりした口紅はイヤがられていたものですが、最近の若い女性の間で、だんだんとはっきりした口紅をつけている人も増えてきています。

パーソナルカラー診断時におこなう口紅テスト


パーソナルカラー診断の時に確認用の口紅をつけますが、その時に使うのは、そこそこはっきりした色の口紅です。

普段から、これを付けないといけないとすすめるために付けるわけではく、確認用なので、薄付きの口紅では意味がないんです。

でも、付けたら、やっぱり似合うんですけどね (^ ^)

でも、以前なら、若い女性の受診者さんは、確認用とわかっていても付けるのをイヤがる人が多かったです。

ところが最近は、若い受診者さんからの抵抗は少なくなってきています。

最近は、すこし気おくれしている様子を見せるのも、30代~40代の人でいるくらいになっています。

ずばり、26才以下の人は、抵抗がない、と断言できるくらいになってきました。

それどころか若い人からは、逆に赤い口紅を教えて欲しいという要望すら寄せられることが多くなってきました。

先日も21才の女性が、イブサンローランの鮮やかで赤い口紅を普段使いされていました。

ようやく「薄付き口紅」の時代が終わり始めているのかもしれません。


次回は

「若い世代に濃い口紅が流行し始めた理由」
「そこで起こってくる問題」

についてお届けします。

それではまた――。

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