皆さま、こんにちは。
ベストカラーコム イメージコンサルタントの香咲ハルミです。
今回は、受診者さんの感想メールではない記事をお届けします。
超々ひさびさですが・・・。
前回のA・Nさんの感想メール紹介記事内で、
「有名人を参考にするのは、いくつかの理由で非常にハードルが高い」
と書きましたが、その理由をご紹介しましょう。
ときどき、
「どの有名人を参考にすればいいですか?」
という質問を受けます。
「憧れの人に近づきたい」とか「誰かを参考にして服選びを楽にしたい」とか・・・
そんな有名人を参考にしたい気持ちもわかります。
ですので、参考にできるような有名人がいれば、紹介することも、なくはありません。
「なくはありません」なんて、ナイのかアルのか、よくわからないような書き方をしましたが、本当のところは、積極的に「有名人を参考にしましょう」とは言わないようにしているのが実際のところです。
もちろん、そこにはちゃんとした理由がありますよ――それも2つ。
- 有名人も自分に合った装(よそお)いばかりとは限らない
- あなたの個性は誰のマネでもない世界でひとつだけのもの
有名人、というか、この場合、モデルや女優といった人たちのことですが、彼女たちがテレビやステージ上で見せているファッション。
あれって多くの場合、自分で選んだ物ではないケースが多いそうです。
実際、有名ファッション誌のモデルさんであっても、その着ている服がパーソナルカラー・パーソナルデザインにあっているかと言えば、そうでない人も多かったりします。
そもそも、ああいったマスコミなどは、「モデルさんを紹介すること」が目的ではありませんよね。
目的はあくまで「服や化粧品の宣伝」です。
つまり、有名モデルに「売りたい服」「売りたいアクセサリー」を使わせ、「売りたいメーク」をさせて、「あなたもぜひ、このモデルのマネをしてね」と宣伝しているわけです。
そういう人たちのファッションを参考にするよう、コンサルタントが言ってしまうと、かえって受診者さんを迷わせてしまうことになるのは、ご理解いただけるでしょう。
かつて、あるメーカーのかたがこんなことを正直に言っていました。
「売りたいものを某モデルに着せると、客は飛びつく。モデルに似合うか似合わないかは関係ない」
客のことを、投げ込まれた餌に集まる池の鯉みたいに言ってますが、実際、モデルの集客効果は高いようですね。
ただし、ひとつ冷静になって理解しておきたいのは――
さっきも説明したように、有名人のファッションは、自分で選んでいるのではなく、スポンサーの意向に従っているケースが多い、ということです。
そして、マスコミの多くもスポンサーの意向に従って、そんな有名人のファッションをほめたたえるわけです。
広告業界なんだから、全てが広告になるのは、しかたがないのかもしれませんが、消費者側である私たちのほうも、かしこくならないといけないということなんでしょうね。
ということで、今回はここまで。
次回は「2.あなたの個性は誰のマネでもない世界でひとつだけのもの」についてお届けします。
それではまた――。
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