イメコンで「断・捨・離」【2】のつづきです。
大量に出てきた不要な服や小物……「自分で買った不要物」
ならともかく、お母さまから譲り受けた物となると、
そうそうあっさりと「断(た)って捨てて離す」ことが
難しいものです。
そこで、依頼主に一つご提案しました。
「処分する前に写真にとって画像に残しましょう」
データとして残せば、またいつでも見ることができます。
また、思い出は残るので「あっさり捨てた」と思わずに済みますね。
とにかく遺品で大事なのは「思い出」として残すことですから、
一度に全てを処理するのは難しいでしょうが、少しずつ少しずつ、
心に整理をつけていって、減らしていけば良いと思います。
ところで――
依頼主が、多くのアイテムを簡単に処分できなかった理由が、
「遺品であること」以外にもあることを、お話している時に
気づきました。それは、
「まだ使えるから……新しいから……着られるからもったいない」
という考えが頭について、処分できなくなるということです。
そこは、
「着るのか、着ないのか」
「使うのか、使わないのか」
で判断する必要があります。
人の体って、一つしかありませんね。
毎日服を変えても、一週間で7組しか使えません。
季節ごとに変えても、7組×4=28組。
TPOで幅広くアイテムをそろえても、28組×2=56組
大目に考えてもこのくらいです。
そこから必要なアイテム数を考えれば、クローゼットや衣装棚に
どのくらいそろっていれば充分か、計算できます。
極端に言えば、それ以上、持っていてもどうせ着ません。
手放しても困らないのです。
皆さんもいったいどれくらいの数のアイテムを持っているのか、
一度数えてみてはどうでしょう。
そこにある物、本当に必要ですか?