前回の記事で伊藤英明さんとドラマ「海猿」の話をしましたが、伊藤さんは現在、「僕のヤバイ妻」というドラマで主演されています。
こちらの話も少ししてみようかな、と思うのですが、共演されている木村佳乃さんについても触れてみたいと思います。
【前記事】外れるパーソナルデザインの有名人例――伊藤英明さん
――とその前に、毎度おなじみの以下の説明を。
同ドラマでの伊藤さんの役どころは、不倫相手と共謀して妻を殺害しようとしたところ、妻に返り討ちにあって、おろおろするというものです。
そのおろおろぶりは見ていて、とてもみっともないわけですが、これは「グレース」である伊藤英明さんが妻に翻弄(ほんろう)される様子を演じることで、よりみっともなさが目立つわけです。
そういう意味では、ドラマとしてはベストな配役と言えるかもしれませんね。
伊藤英明さん自身のステキさは消えてしまっていますが・・・。
このドラマではもうひとり、「外れるパーソナルデザイン」にされてしまいそうな感じで出演されているかたがいます。
それは、木村佳乃さん。
彼女のパーソナルデザインは
「ナチュラル」タイプ。
ドラマでは、金持ちのお嬢さまだった妻が、自分を裏切った夫をさまざまな手段で追い詰めていく役をされています。
どちらかというと、さわやかな感じの木村佳乃さんが、上品な感じにして、夫を追い詰めていく役をするからこそ、より「ヤバイ妻」感が出ています。
「上品な奥さまの役なんだから、同じく上品な雰囲気である『グレース』タイプの女優が演じたほうが良いのでは?」
と思うかもしれません。
でも、「グレース」の女優さんでは、「苦しみながらも苦難に立ち向かい、闘っている」ような感じになって、視聴者も「ヤバイ妻だ!」と引くより、応援したくなるかもしれません。
「ナチュラル」の木村さんだからこその「怪演」と言えるでしょう。
――と、こうやって見ていくと、このドラマ、全体的にベストなキャスト陣と言えるかも。
とはいえ、怪演ぶりが目立つドラマだけに、出演者に対して不快すら感じる視聴者も出てくるかもしれません。
視聴率で苦戦中だということにも、そういうことが関係あるかもしれませんね。
ドラマ自体は、すでに佳境に向けて進んでいる段階で、今から見始めるのは大変でしょうが、上で私が述べたようなパーソナルデザインの視点で、軽くチェックしてみるのもおもしろいかもしれません。
それではまた――。
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