香咲ハルミとパーソナルデザイン【7】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【6】のつづきです。

なぜパーソナルデザインのみの診断をしないのか?【前編】

「パーソナルデザイン診断だけ受診したい」という声は
少なくありません。

でも、ベストカラーコムではパーソナルデザインだけ
(またはパーソナルカラーだけ)の診断は、
受けつけていないのです。

これも、“パーソナルデザインを軽くあつかわない”
という私の考え方に基(もと)づいているものです。


前回までに説明してきたように、パーソナルカラーと
パーソナルデザインの診断は、分けることはできません。
この2つがセットで、イメージコンサルティングなんです。

パーソナルカラーだけは別のコンサルタントやアナリストから
受診したので、診断は不要……

と言われても、責任あるコンサルタントとしては
「わかりました」なんて無責任なことは言えません。

セカンドオピニオンで病院にいらっしゃった患者さんから、
「よその病院で診断済みですので、それにもとづいて治療
だけしてください」と言われても、その病院のお医者さんは
ちゃんとゼロから調べなおしますよね。

これは「前のお医者さん」がどう言っていても、
それが正しいのか、「今の医者」には判断できないからです。
治療を任される以上は、「今の医者」が責任をもって
診断するのが当然でしょう。


コンサルタントも同じ。

べつによそのコンサルタントやアナリストを信じないわけ
ではありませんが、責任を持っているのは
「前のコンサルタント」ではなく、
「今、あなたの目の前にいるコンサルタント」

なんです。

だから、責任をもって、香咲が自分の目で、ちゃんと
パーソナルカラーとパーソナルデザインを診断――
イメージコンサルティングをする。

そこを適当にやる、というのは、パーソナルカラーや
パーソナルデザインを軽くあつかっているのと同じなんですね。

ですから、今後もベストカラーコムでは、あくまで
パーソナルカラーかパーソナルデザインかどちらかだけ
ということはせず、イメージコンサルティングをしつづけます。

【8】につづく

香咲ハルミとパーソナルデザイン【6】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【5】のつづきです。

パーソナルデザイン診断の誕生

パーソナルデザインの基本は、6タイプでなりたっています。
(各タイプの名前は当社オリジナルです)


ですが、そのなかの2タイプずつを組み合わせていくことで、
バリエーションを増やすことができるようにしました。

たとえば、メインが「グレース」タイプで、
サブに「ファッショナブル」にする場合。

上品でシンプルなものが似合う人のなかには、それだけでは
地味でおもしろみがなくなってしまう人がいます。
そういう場合、「ファッショナブル」の人に似合う、
大きめのアクセサリーなどを同時に使うことで、
華やかさを補うことができます。

一見、「グレース」「ファッショナブル」
180度逆のタイプに思うかもしれませんが、
高度なパーソナルデザイン診断をおこなうことで、
このような組み合わせも可能になりました。


もちろん、このメインとサブの度合いも人によって違います。
メイン・サブに関係なく両方を同等にできる人や、
メインがほとんどでサブは模様などに少しだけ
という人の場合もあります。

タイプを詳細に診断し、ファッションの幅を広げ、
受診者の好みもくみ取ることができる――

今や、パーソナルデザイン診断は、あらゆる人に
当てはめることのできる幅広さを持つようになっています。

【7】につづく

香咲ハルミとパーソナルデザイン【5】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【4】のつづきです。

当時のデザイン診断の講座内容

さて、その後まもなく、私、香咲ハルミはイメージ
コンサルタントになるべく養成講座を受けることになります。

もちろん、デザイン診断に関する疑問だけで受講したわけ
というではないのですが、そこの経緯についてはテーマと
違う話ですので、またの機会に。

簡単に当時の講座内容をふり返りますと、デザイン診断の
くわしい手法などは何も教わることがないというのが、
実情でした。

いくつかのタイプの絵を見せられ、それぞれ簡単な説明が
あっただけ――いえ、実際、本当に、デザインに関する
授業内容はこれだけだったんです。

それも、背の高い人は背の高いタイプのグループへ、
背の低い人は背の低いタイプのグループへ……
といったような感じの単純なもの。

当時の私は、「うーん、プロ養成でも、こんな程度の
内容しかないのかしら……」
とガッカリはしたのですが、
「まあ、これで回っているというなら、こんな感じで
いいんでしょう」
とシンプルに受け取ることにしたのでした。

ですが、プロになって、実際にお客さまのデザインを
診断するようになると、かねてからの疑問が大きく
ふくれあがっていくことになったのです。

まず、最初に気づいたのは、背の低い人は背の低い
グループへ、などといった単純な基準だけでは
判断できないということ。

背の低い人のなかにも、背の高い人の入るタイプを
当てはめたほうがステキになる人も多いし、
背の高い人でも、背の低い人のタイプの方が
ステキになることもありました。

もちろん――
身長以外にも、体格(骨格)・顔立ち・
雰囲気、など……さまざまな要素を見逃さずに
トータルで見る技術――

これが、本当のデザイン診断なのだと、数多くの受診者に
向き合っていくうちに思い知らされました。

さらに、もっと大事なことに気づかされたのは、
「似合うデザイン」と「似合う色=パーソナルカラー」は、
同じくらい大事なものであるということ。

「似合うデザイン」が欠けていては、いくら「似合う色」を
使ってもチグハグになってしまいますし、逆にいくら
「似合うデザイン」を使っても「色」を外していては、
「顔色の悪い人」のままです。

まさに、パーソナルカラーとパーソナルデザインは車の両輪。
どちらが欠けても、前へは進めない対等な「魔力」を
持つものと言えます。

デザイン診断は、私の友人たちが受けたような
「軽いあつかい」で流されていいようなものではない
と、今ははっきりと言えます。

こうして、コンサルティングの現場で診断技術を
鍛(きた)えあげられた私は、のちにこの複雑な技術へと
進化させていったデザイン診断を
「パーソナルデザイン診断」
と名づけ、ベストカラーコムの提供する現在の
パーソナルデザイン診断技術ができあがっていったのです。

【6】につづく

香咲ハルミとパーソナルデザイン【4】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【3】のつづきです。

友人2は派手にして逆に地味に――

もうひとりの友人は、派手めでシャープなファッションが似合うと診断されていました。

でも、彼女がゴージャスで個性的なファッションにすると、顔が服や小物に負けて、かえってやり過ぎているように見えてしまうようになっていました。

派手な服を着て「ハデな人」になるならまだしも、逆に「地味な人が無理している」ようにしか見えないのですから、なおさら、かわいそうでした。

さすがにほっておけなかった私は、
「あなたは、もっとさっぱりとカジュアルな感じ(ベストカラーコムの診断でいうところの「ナチュラル」に当たるもの)が良いのでは」
というような内容のことを告げました。

実際に、さり気ないスラッとしたパンツとシャツを着せると、清潔感のある美しい人に変貌(へんぼう)し、本人もびっくりしていました。

地味な自分がキライだった彼女――
だから、ファッショナブルなものが良いと言われて内心、喜んでいたのですが、本当は地味なのではなく、スラッとしたカジュアルなカッコ良さを持つ女性だったのです。

元がさわやかな人が、派手めにするとやりすぎになることを、件(くだん)のコンサルタントさんは見抜けなかったわけですね。

かくして、ふたりの友人は、私のアドバイスに強く喜んでくれたわけですが、もちろん、「それでよかったね」で終わらせるわけにはいきません。

後日、この件について、診断してくれたコンサルタントにたずねてみました。

返答は「そんなものは適当で良い」みたいなもの。
「やはり、デザイン診断のあつかいが軽い」
と感じた香咲でした。

でも、誤診されていた友人ふたりも、ちゃんとしたデザイン・タイプに似合うファッションに変えれば、ステキにイメージアップしていましたので、デザイン診断のすごさは無視できないものでした。

なのに、こんなすごい力のあるデザイン診断が、コンサルタントの間で軽くあつかわれているのはなぜだろう、と不思議でした。

そのような思いもあって(他にも理由はありましたが)、自分がイメージコンサルタントになって真実をつかんでいこうと、決心するにいたったのですが――

そのコンサルタント養成講座にて、
デザイン診断が軽くあつかわれている理由
を知ることになったのです。

【5】につづく

香咲ハルミとパーソナルデザイン【3】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【2】のつづきです。

私とデザイン診断の出会い

初めて受けたデザイン診断――

といっても、私自身はどんな形や模様のものを選べばいいのか、
感覚的にわかっていましたし、ちゃんと自分に似合う少し
変わったデザインのものを使っていました。

ただし、「色」のほうは大まちがいなものを使ってたようで、
パーソナルカラーに合うものに変えるとすぐに周囲の反応が
良くなって、コンサルティングを受けたことに大満足
することになったのでした。

さて――

私がイメージコンサルティングを受けたのは、
もう25年以上前のこと。

日本にイメージコンサルティングを持ち込んだ人の
弟子にあたるコンサルタントから、3人の友人と一緒に
受診しました。

さすがに、“当時の”本家本元。
パーソナルカラー診断の結果は、納得できるものでした。

問題は、デザイン診断のほう。

私と友人ひとりの診断結果は納得できるものでしたが、
あとのふたりの診断結果には違和感を受けました。

(なお、そこでおこなわれているものは『デザイン診断』という
名前ではありません。ここでは、仮にデザイン診断と書いています)

友人1はコスプレおばさんに――

ひとりは、身長が高くないので、かわいいものが似合うタイプ
(ベストカラーコムの診断でいえば「キュート」に当たるような
タイプ)と診断されました。

でも、彼女がかわいい柄や形の服・アクセサリーを使うと、
とたんに若作りしているオバさんみたいになってしまいました。

その、スキッとした知的な顔立ちが、かわいいものや変わった
デザインのものとバランスが合わなかったわけです。

すっかり、子供のコスプレをしているオバさんみたいに
なってしまった彼女に、私は言いました。

「あなたは上品で知的な顔立ちと雰囲気をしているのだから、
それを活かすデザインのほうが合うと思いますよ」

ベストカラーコムの診断方法で言えば、「グレース」タイプに
当たると、私は判断したわけです。

実際、彼女が上品なよそおいに変えると、「大人のステキな女性」
へと大きく変化し、本人も私のアドバイスに喜んでくれました。

【4】につづく

香咲ハルミとパーソナルデザイン【2】

香咲ハルミとパーソナルデザイン【1】のつづきです。

デザイン診断の不遇な歴史

似合う形や模様を判断するデザイン診断。
このデザイン診断は、数十年前、イメージコンサルティングが
日本に入って来たときには、すでに存在してしました。
半世紀近い歴史があるということですね。

ただし、当時の診断は、パーソナルデザインという
名前ではありませんでしたし、内容もちょっと違います。

しかも、この頃のデザイン診断は、パーソナルカラー診断の
オマケみたいなものといったあつかいで、
似合うデザインを伝える側であるコンサルタントたちの
力量が成熟しているとは言えない状況でした。

当然、具体的な診断や細かなアドバイスができるはずもなく、
また診断方法も身長の差や雰囲気で、なんとなく簡単に
結論を出す、といった程度のものだったのです。

そのため、受診した人も「これがあなたの似合うデザインです」
と言われても深く理解するのはむずかしく、
ほとんどの人が、自分の似合うデザインの服装を
実践することができない状態が続きました。

自分に似合うデザインを自分のセンスで選ぶことのできる人
だけが、診断後にステキに変身できていた、という始末。

これでは、デザイン診断の発展もままならず、結果、
何十年もの間、デザイン診断はパーソナルカラー診断の
影に隠れてしまうことになったのです。

そんな頃、私、香咲ハルミもイメージコンサルティングに
出会い、パーソナルカラーと、そして、似合うデザインの
診断を知ることになります。

初めて受けたコンサルティングで、パーソナルカラーの
すごさを理解できましたが、それと比較して、
「デザイン診断もすごいのに、なんだか、
あつかいが軽い」

と感じたのでした。

 

【3】につづく